【厚生労働省】自動車運転者を使用する事業場に対する平成27年の監督指導、送検の状況を公表します

【厚生労働省】自動車運転者を使用する事業場に対する平成27年の監督指導、送検の状況を公表します

厚生労働省によると、自動車運転者を使用する事業場は、長時間労働に由来する脳・心臓疾患の労災が多い業種です。

同省としては以前から、継続的に労基法等の法令遵守を啓発しており、その一環として今回の監督指導、送検結果を公表しています。

今回公表された資料のうち、「別紙1」を読んでみました。上記URLに記載されていない内容を以下に紹介します。

1 改善基準告示違反事業場の割合
業種ごと(e.g. トラック、バス、ハイヤー)監督指導された事業場の割合は80-85%で比較的差は少ないが、改善基準告示違反の割合は40%-70%で、業種によってばらつきがみられます。

2 送検事例の概要
また、いくつかの送検事例(違反のなかでも悪質なものが送検されます)が紹介されているが、いずれも運転者が死亡した事案であり、違反の態様は長時間労働・長時間労働による是正勧告に従わないこと・過積載による危険防止措置義務違反である。

運輸業での労災事故は、運転者本人の安全を脅かすのはもちろん、一般市民を巻き込む可能性がある点で、他の事業場とは異なる特徴があると思います。該当する事業者におかれましては、厳しい経営環境のなかでの対応はご苦労が多いと思いますが、人間の生命が脅かされることに十分留意して頂きたいと思います。

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